研究課題
若手研究(B)
細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte: CTL)は、ウイルスに感染した細胞や、がん細胞を体内から除去する機能を有する。我々は、免疫賦活物質を加えること無く目的とするCTLを誘導する細胞傷害性T細胞誘導剤を開発した。ウイルス粒子タンパク質であるsimian virus 40 VP1に目的のCTLペプチドを挿入し、組換え体として発現したものを免疫すると、リンパ球に目的のCTLペプチドに特異的に応答するCD8陽性の細胞が現れることを確認した。今回の研究成果が発展し、免疫によって細胞内に潜伏感染しているウイルスや、がん細胞を体内から除去する方法が開発されることが期待される。
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