研究概要 |
ストレスに応答には雌雄差が有ることが知られている. 本研究では視床下部CRFニューロンの性差に着目し, 室傍核におけるCRF遺伝子プロモーター領域のエピジェネティックな発現調節機構を調査した. 本研究の結果, 1)室傍核の基底状態のCRF発現量はオス, メスの間で差がないが, 4時間の拘束ストレスによる発現上昇率はメスが高い, 2)CRFプロモーター領域のDNAメチル化はオス・メス間で差がないことが分かった. 拘束ストレス後のヒストンアセチル化はメスで高い傾向があり, CRF発現上昇の雌雄差はDNAメチル化ではないヒストン修飾によるものであることが示唆される.
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