プロスタノイドの急性腎不全病態形成における役割解明

• 研究課題/領域番号: 24790246
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 薬理学一般
• 研究機関: 北里大学 (2014); 旭川医科大学 (2012-2013)
• 研究代表者: 小島 史章 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (30550545)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: プロスタノイド

研究成果の概要

シスプラチン誘発急性腎不全モデルとプロスタグランジンE2（PGE2)受容体のEP1を欠損するマウスを用いて、急性腎不全の病態形成におけるPGE2-EP1系の役割について検討した。EP1欠損マウスでは野生型のマウスと比較して、シスプラチン投与後の生存率が著明に改善されることを見出した。また、EP1欠損マウスにおいて、シスプラチン投与の72時間後における腎機能障害の程度が有意に軽減されることが明らかになった。さらに、EP1欠損マウスの腎臓における炎症性サイトカインの産生と酸化ストレスの軽減が確認された。以上の結果より、急性腎不全の病態形成においてPGE2-EP1系が増悪に働く可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The novel prostaglandin I2 mimetic ONO-1301 escapes desensitization in an anti-platelet effect due to its inhibitory action on thromboxane A2 synthesis in mice. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hitoshi Kashiwagi, Koh-ichi Yuhki, Fumiaki Kojima, Shima Kumei, Yoshiki Sakai, Shuh Narumiya Fumitaka Ushikubi.
  • 雑誌名: J Pharmacol Exp Ther. 巻: 353 ページ: 269-278
  • 査読あり / オープンアクセスとしている / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 虚血による神経障害の分子メカニズム プロスタノイドの役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小島史章、結城幸一、柏木仁、粂井志麻、牛首文隆
  • 雑誌名: 日本臨牀 巻: 72 ページ: 121-125
• [雑誌論文] Reduced T-cell-dependent humoral immune response in microsomal prostaglandin E synthase-1 null mice is mediated by non-hematopoietic cells. (2013)
  • 著者名/発表者名: Fumiaki Kojima, Andrey Frolov, Rahul Matnani, Jerold G. Woodward, Leslie J. Crofford
  • 雑誌名: J Immunol. 巻: 191 ページ: 4979-4988
  • DOI: 10.4049/jimmunol.1301942
  • 査読あり
• [雑誌論文] The intrinsic prostaglandin E2-EP4 system of the renal tubular epithelium limits the development of tubulointerstitial fibrosis in mice. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakagawa N, Yuhki K, Kawabe J, Fujino T, Takahata O, Kabara M, Abe K, Kojima F, Kashiwagi H, Hasebe N, Kikuchi K, Sugimoto Y, Narumiya S, Ushikubi F.
  • 雑誌名: Kidney Int. 巻: 82 ページ: 158-171
  • 査読あり
• [雑誌論文] プロスタノイド受容体欠損マウスを用いた心血管系におけるプロスタノイドの作用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 結城幸一、柏木仁、小島史章、牛首文隆
  • 雑誌名: 血栓と循環 巻: 20 ページ: 4-8
• [雑誌論文] PG/LT system and inflammation (2012)
  • 著者名/発表者名: Fumiaki Kojima, Koh-ichi Yuhki, Hitoshi Kashiwagi, Shima Kumei, Fumitaka Ushikubi
  • 雑誌名: Nippon Rinsho 巻: 70 ページ: 231-235
• [学会発表] タバコ煙抽出液は血小板凝集を抑制する (2015)
  • 著者名/発表者名: 柏木仁、結城幸一、小島史章、粂井志麻、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場 (愛知県 名古屋市）
  • 年月日: 2015-03-20
• [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎におけるプロスタグランジン I2の役割解明 (2015)
  • 著者名/発表者名: 粂井志麻、結城幸一、小島史章、柏木 仁、奥村利勝、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場 (愛知県 名古屋市）
  • 年月日: 2015-03-18
• [学会発表] 炎症・免疫性疾患病態におけるプロスタノイド産生系・受容体シグナル系の役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小島史章
  • 学会等名: 第5回 Okayama Young Investigator’s Seminar
  • 発表場所: 岡山大学 (岡山県 岡山市）
  • 年月日: 2014-11-06
  • 招待講演
• [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎におけるプロスタノイドの役割解明 (2014)
  • 著者名/発表者名: 結城幸一、粂井志麻、柏木 仁、小島史章、成宮 周、牛首文隆
  • 学会等名: 第65回日本薬理学会北部会
  • 発表場所: コラッセふくしま (福島県 福島市）
  • 年月日: 2014-09-26
• [学会発表] タバコ煙抽出液の血小板凝集抑制作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 柏木仁、結城幸一、小島 史章、粂井志麻、牛首文隆
  • 学会等名: 第65回日本薬理学会北部会
  • 発表場所: コラッセふくしま (福島県 福島市）
  • 年月日: 2014-09-26
• [学会発表] Protective effect of the postaglandin I2-IP signal through the suppression of cytokines expression in nonalcoholic steatohepatitis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Shima Kumei, Koh-ichi Yuhki, Fumiaki Kojima, Hitoshi Kashiwagi, Toshikatsu Okumura, Fumitaka Ushikubi
  • 学会等名: Digestive Disease Week (DDW) 2014
  • 発表場所: McCormick Place Convention Center (Chicago, IL)
  • 年月日: 2014-05-03
• [学会発表] Protective effect of the postaglandin I2-IP signal in MCD diet-induced nonalcoholic steatohepatitis in mice.
  • 著者名/発表者名: Shima Kumei, Koh-ichi Yuhki, Fumiaki Kojima, Hitoshi Kashiwagi, Toshikatsu Okumura, Fumitaka Ushikubi.
  • 学会等名: Digestive Disease Week (DDW) 2013
  • 発表場所: Orange County Convention Center (Orlando, FL)
• [学会発表] 関節炎における膜型プロスタグランジンE2合成酵素-1の役割
  • 著者名/発表者名: 小島史章
  • 学会等名: 第12回リウマチ膠原病 よつやセミナー
  • 発表場所: 京王プラザホテル（東京）
  • 招待講演
• [学会発表] プロスタグランジンI2受容体アゴニストの連用に伴う血小板機能抑制作用の減弱はトロンボキサンA2合成酵素阻害薬の併用により回避できる
  • 著者名/発表者名: 柏木仁、結城幸一、小島史章、粂井志麻、酒井芳紀、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 第23回日本循環薬理学会
  • 発表場所: 福岡大学メディカルホール（福岡）
• [学会発表] トロンボキサンA2は連用に伴うプロスタグランジンI2受容体アゴニストであるベラプロストの抗血小板作用減弱において重要な役割を担う
  • 著者名/発表者名: 柏木仁、結城幸一、小島史章、粂井志麻、酒井芳紀、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 87回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 東北大学百周年記念会館川内萩ホール、仙台国際センター（仙台）
• [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎におけるプロスタグランジン I2 の役割解明
  • 著者名/発表者名: 粂井志麻、結城幸一、小島史章、柏木 仁、奥村利勝、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 87回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 東北大学百周年記念会館川内萩ホール、仙台国際センター（仙台）
• [学会発表] Protective effect of the postaglandin I2-IP signal through the suppression of cytokines expression in nonalcoholic steatohepatitis.
  • 著者名/発表者名: Shima Kumei, Koh-ichi Yuhki, Fumiaki Kojima, Hitoshi Kashiwagi, Toshikatsu Okumura, Fumitaka Ushikubi.
  • 学会等名: Digestive Disease Week (DDW) 2014
  • 発表場所: McCormick Place Convention Center (Chicago, IL)
• [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎の発症・進展におけるプロスタグランジンI2の役割解明
  • 著者名/発表者名: 粂井志麻、結城幸一、小島史章、柏木 仁、奥村利勝、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 第64回日本薬理学会北部会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター（新潟）
• [学会発表] Roles of the prostaglandin I2-IP system in the development of nonalcoholic steatohepatitis.
  • 著者名/発表者名: Shima Kumei, Koh-ichi Yuhki, Fumiaki Kojima, Hitoshi Kashiwagi, Toshikatsu Okumura, Shuh Narumiya, Fumitaka Ushikubi.
  • 学会等名: JST-CREST International Symposium. Frontiers in Immunology & I inflammation: From Molecules to Disease.
  • 発表場所: 一橋記念講堂（東京）
• [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎の発症・進展におけるプロスタグランジン I2 の役割解明
  • 著者名/発表者名: 粂井志麻、結城幸一、小島史章、柏木 仁、奥村利勝、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 第86回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡）
• [学会発表] シスプラチン誘発急性腎障害におけるプロスタグランジンE2受容体サブタイプEP1の役割
  • 著者名/発表者名: 小島史章、結城幸一、柏木 仁、粂井志麻、成宮周、牛首文隆
  • 学会等名: 第86回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡）
• [学会発表] Protective effect of the postaglandin I2-IP signal in MCD diet-induced nonalcoholic steatohepatitis in mice
  • 著者名/発表者名: Shima Kumei, Koh-ichi Yuhki, Fumiaki Kojima, Hitoshi Kashiwagi, Toshikatsu Okumura, Shuh Narumiya, Fumitaka Ushikubi.
  • 学会等名: Digestive Disease Week (DDW) 2013
  • 発表場所: Orange County Convention Center (Orlando, FL)
• [図書] Arachidonic Acid: Sources, Biosynthesis and Health Effects. "Effects of Adipokines on Prostaglandin E2 Production by Rheumatoid Synovial Fibroblasts." (2014)
  • 著者名/発表者名: Natsuko Kusunoki, Fumiaki Kojima, Shinichi Kawai.
  • 出版者: Nova Science Publishers, Inc