研究課題
若手研究(B)
本研究では、膵癌細胞が組織内に単独で浸潤する特徴的病理像、弧在性浸潤に注目した。この病理像が目立つ膵癌は悪性度が高いことが知られているが、その分子メカニズムは今まで不明であった。我々は膨大な遺伝子発現情報の中から、この現象のキーとなる重要分子二つ、SMAD3とIntegrin beta 4(ITGB4)が見出した。本研究の結果により、これらの分子の高発現はEMTと称される特徴的浸潤様式と強く関わること、さらにSMAD3ならびにITGB4が膵癌の新規予後予測マーカーとなることが明らかとなった。本研究成果は、極めて高悪性度の膵癌に対する悪性度分子診断や新規治療ターゲット開拓に寄与すると期待される。
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Labolatory Investigation
巻: 95 号: 3 ページ: 308-19
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Laboratory investigation
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http://www.keio-pathology.net/index.html