研究課題
若手研究(B)
唾液腺腫瘍は比較的稀だが形態学的に多様で診断難渋する例も多く、分子生物学的な病理診断基準の確立が望まれている。我々はSOX10という神経堤の分化および成熟にかかわる転写調節因子に着目した。免疫組織学的にSOX10は大唾液腺にも発現しており、非腫瘍性の筋上皮細胞と腺房から介在導管レベルの管上皮細胞にも発現していた。さらに唾液腺良性腫瘍、悪性腫瘍で検討したところ、SOX10の発現の有無により2つのサブタイプに分けられることが分かった。マウスモデルはSOX10が胎児期から成体期の大唾液腺腺房から介在導管で発現していた。SOX10は唾液腺腫瘍の組織形成を分析し理解するための新しい有用なマーカーとなる。
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Modern Pathology
巻: Aug;26(8): 号: 8 ページ: 1041-50
10.1038/modpathol.2013.54