ＡＳＫ１ ｋｎｏｃｋ ｏｕｔによるアポトーシスの粥腫破綻における役割

• 研究課題/領域番号: 24790394
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 実験病理学
• 研究機関: 産業医科大学
• 研究代表者: 山田 壮亮 産業医科大学, 医学部, 講師 (90525453)
• 研究協力者: 田崎 貴嗣 ; 野口 紘嗣
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 病理学 / 動脈硬化 / アポトーシス

研究成果の概要

活性化したASK1はアポトーシスを誘発することが知られている。我々は、ASK1をターゲットとした遺伝子組み替え動物（ノックアウトマウス、ASK1-/-）を用いて、古典的な(A)高脂血症モデルおよび(B)血管障害モデルを各々施行した。
(A)ASK1-/-/apoE-/-の粥腫肥厚内膜では、組成の中心であるマクロファージのアポトーシスが有意に抑えられ、かつ中心壊死性脂質コアの面積がより減少しているにもかかわらず、動脈硬化巣が進展していた。(B)ASK1-/-の肥厚内膜では、組成の中心である平滑筋細胞のアポトーシスが有意に抑えられ、かつ細胞密度がより高いにもかかわらず、動脈硬化巣が抑制されていた。

研究成果

• [雑誌論文] Depletion of apoptosis signal-regulating kinase 1 prevents bile duct ligation-induced necroinflammation and subsequent peribiliary fibrosis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ｈｉｒｏｔｓｕｇｕ Ｎｏｇｕｃｈｉ
  • 雑誌名: Ｔｈｅ Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ｐａｔｈｏｌｏｇｙ 巻: １８４ ページ: 644-661
  • 査読あり
• [雑誌論文] Apoptosis signal-regulating kinase 1 deficiency attenuates vascular injury-induced neointimal hyperplasia by suppressing apoptosis in smooth muscle cells. (2013)
  • 著者名/発表者名: Ｔａｓａｋｉ Ｔ
  • 雑誌名: Ｔｈｅ Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ｐａｔｈｏｌｏｇｙ 巻: ８２ ページ: 597-609
  • 査読あり
• [雑誌論文] Apoptosis signal-regulating kinase 1 deficiency attenuates vascular injury-induced neointimal hyperplasia by suppressing apoptosis in smooth muscle cells (2013)
  • 著者名/発表者名: Tasaki T
  • 雑誌名: The American Journal of Pathology 巻: 82 ページ: 597-609
  • 査読あり
• [学会発表] ASK1 欠損は胆管結紮による肝壊死-炎症および胆管周囲線維化を抑制する. (2014)
  • 著者名/発表者名: 野口紘嗣、山田壮亮、鍋島篤典、北田昇平、田崎貴嗣、王克鏞、HofladHasita、菰原義弘、一条秀憲、笹栗靖之
  • 学会等名: 第103回日本病理学会総会
  • 発表場所: 広島国際会議場、広島県、広島市
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] 動脈硬化におけるアポトーシスの役割～ASK1 knockout mouseを用いて～ (2013)
  • 著者名/発表者名: 山田壮亮
  • 学会等名: 第１０２回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌,ロイトン札幌
• [学会発表] ASK1の欠損は平滑筋細胞のアポトーシスの抑制によって血管障害モデルにおける内膜肥厚を減弱させる (2013)
  • 著者名/発表者名: 田崎貴嗣
  • 学会等名: 第１０２回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌,ロイトン札幌
• [学会発表] ASK1 knockoutによるアポトーシスの抑制は、肝障害及び肝線維化の進行を抑える (2013)
  • 著者名/発表者名: 野口紘嗣
  • 学会等名: 第１０２回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌,ロイトン札幌