ＣＤ８Ｔ細胞によるマラリア赤内期感染防御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24790399
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 寄生虫学(含衛生動物学)
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 今井 孝 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10513434)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
• キーワード: マラリア / CD8 / マラリア原虫 / マクロファージ / 感染防御 / T細胞 / 赤芽球 / 赤内期 / 感染免疫 / CD8T細胞 / 貪食細胞 / 細胞傷害活性 / 防御免疫

研究概要

CD8T細胞の赤内型マラリアに対する防御効果は、CD8T細胞を除去したマウスでは抵抗性が弱くなることから明確である。しかしながら、MHC class Iを発現しない赤血球に感染するマラリア原虫に対する防御メカニズムは不明であった。本研究では、MHC class Iを発現している赤血球の前駆細胞である赤芽球にもマラリア原虫が感染すること、また感染赤芽球が原虫抗原特異的にCD8T細胞に認識されることを見出した。また、CD8T細胞による防御機構はFasLを介した感染赤血球系細胞へのphosphatidylserinの表出、その結果おきるマクロファージによる効率的な貪食であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] CD8(+) T cell activation by murine erythroblasts infected with malaria parasites. (2013)
  • 著者名/発表者名: Imai T, Ishida H, Suzue K, Hirai M, Taniguchi T, Okada H, Suzuki T, Shimokawa C, Hisaeda H.
  • 雑誌名: Sci Rep. 巻: 3 号: 1 ページ: 1572-1572
  • DOI: 10.1038/srep01572
  • NAID: 120006985954
  • 査読あり
• [雑誌論文] IL-23 protection against Plasmodium berghei infection in mice is partially dependent on IL-17 from macrophages (2013)
  • 著者名/発表者名: Ishida H, Imai T, Suzue K, Hirai M, Taniguchi T, Yoshimura A, Iwakura Y, Okada H, Suzuki T, Shimokawa C, and Hisaeda
  • 雑誌名: Eur. J. Immunol. 巻: 43 号: 10 ページ: 2696-2706
  • DOI: 10.1002/eji.201343493
  • 査読あり
• [雑誌論文] Resistance to Malaria by Enhanced Phagocytosis of Erythrocytes in LMP7-deficient Mice. (2013)
  • 著者名/発表者名: Duan X, Imai T, Chou B, Tu L, Himeno K, Suzue K, Hirai M, Taniguchi T, Okada H, Shimokawa C, Hisaeda H.
  • 雑誌名: PLoS One. 巻: 8 号: 3 ページ: 1-9
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0059633
  • 査読あり
• [雑誌論文] Species-specific immunity induced by infection with Entamoeba histolytica and Entamoeba moshkovskii in mice (2013)
  • 著者名/発表者名: Shimokawa, C., Culleton, R., Imai, T., Suzue, K., Hirai, M., Taniguchi, T., Kobayashi, S., Hisaeda, H., Hamano, S
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 8(11) 号: 11 ページ: e82025-e82025
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0082025
  • NAID: 120006986684
  • 査読あり
• [学会発表] 酸化ストレス可視化マウスを用いた脳マラリアの新しい評価法 (2014)
  • 著者名/発表者名: 今井孝、岩脇隆夫、赤井良子、鈴江一友、平井誠、谷口委代、岡田紘子、久枝一
  • 学会等名: 第83回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 愛媛大学城北キャンパス
• [学会発表] 比較トランスクリプトームによるマラリア原虫受精関連因子の探索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平井誠、新井明治、安彦真文、本間一、岡本龍史、鈴江一友、今井孝、谷口委代、堀井俊宏、田邉和裄、久枝一
  • 学会等名: 第83回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 愛媛大学城北キャンパス
• [学会発表] 細胞外ATPがマラリア貧血を促進する (2014)
  • 著者名/発表者名: 鈴江一友、平井誠、今井孝、谷口委代、岡田紘子、小安重夫、久枝一
  • 学会等名: 第83回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 愛媛大学城北キャンパス
• [学会発表] ネズミマラリアにおける腸内細菌叢の劇的な変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 谷口委代、宮内栄治、中村昇太、平井誠、鈴江一友、今井孝、岡田紘子、大野博司、堀井俊宏、久枝一
  • 学会等名: 第83回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 愛媛大学城北キャンパス
• [学会発表] 酸化ストレス可視化マウスを用いた脳マラリアの新しい評価法 (2014)
  • 著者名/発表者名: 今井 孝、岩脇隆夫、赤井良子、鈴江一友、平井 誠、谷口委代、岡田紘子、久枝 一
  • 学会等名: 第83回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 愛媛大学
• [学会発表] マラリア感染と宿主免疫応答 (2013)
  • 著者名/発表者名: 今井孝
  • 学会等名: 第4回関東プロティスト倶楽部
  • 発表場所: 東京慈恵会医科大学
  • 年月日: 2013-02-12
• [学会発表] Double-edged effects of IFN -γin amoeba infection of mice (2013)
  • 著者名/発表者名: 下川周子,小林正規,千馬正敬,鈴江一友,平井誠,今井孝,谷口委代,久枝一,濱野真二郎
  • 発表場所: 東京医科歯科大学
• [学会発表] CD8+ T cell activation by murine erythroblasts infected with malaria parasites (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Imai, Hidekazu Ishida, Kazutomo Suzue, Makoto Hirai, Tomoyo Taniguchi, Hiroko Okada, Tomohisa Suzuki, Chikako Shimokawa, and Hajime Hisaeda
  • 学会等名: keystone symposium malaria
  • 発表場所: ニューオリンズ米国
• [学会発表] CD8+ T cell activation by murine erythroblasts infected with malaria parasites (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Imai et al
  • 学会等名: keystone symposium malaria
  • 発表場所: 米国ニューオリンズ
• [学会発表] マラリア原虫は赤芽球に感染しCD8 T細胞を活性化する (2012)
  • 著者名/発表者名: 今井孝,石田英和,鈴江一友,平井誠,谷口委代,岡田紘子,鈴木智久,下川周子,久枝一
  • 学会等名: 第72回日本寄生虫学会東日本支部会第10回分子寄生虫・マラリアフォーラム合同大会
  • 発表場所: 群馬大学
• [学会発表] 比較トランスクリプトームによるマラリア原虫受精関連因子の探索 (2012)
  • 著者名/発表者名: 平井誠、安彦真文、本間一、岡本龍史、鈴江一友、今井孝、堀井俊宏、田邉和裄、久枝一
  • 学会等名: 第72回日本寄生虫学会東日本支部会第10回分子寄生虫・マラリアフォーラム合同大会
  • 発表場所: 群馬大学
• [学会発表] Malaria parasite Plasmodium yoelii parasitizes erythroblasts and activates CD8+ T cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Takashi Imai, Hidekazu Ishida, Kazutomo Suzue, Makoto Hirai, Tomoyo Taniguchi,Hiroko Okada, Tomohisa Suzuki, Shiroh Iwanaga, and Hajime Hisaeda
  • 学会等名: 第15回日韓寄生虫学セミナーForum Cheju 15
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] マラリア原虫は赤芽球に感染しCD8 T細胞を活性化する (2012)
  • 著者名/発表者名: 今井 孝 その他
  • 学会等名: 第７２回 日本寄生虫学会東日本支部会第１０回 分子寄生虫・マラリアフォーラム合同大会
  • 発表場所: 群馬大学
• [学会発表] Malaria parasite Plasmodium yoelii parasitizes erythroblasts and activates CD8+ T cells. (2012)
  • 著者名/発表者名: Takashi Imai et al
  • 学会等名: 第15回日韓寄生虫学セミナーForum Cheju 15
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] マラリア感染と宿主免疫応答
  • 著者名/発表者名: 今井 孝
  • 学会等名: 第4回関東プロティスト倶楽部
  • 発表場所: 東京慈恵会医科大学
• [備考] ホームページ World Biomedical Frontiers
  • URL: http://biomedfrontiers.org/category/anemia/