肺炎原因菌であるレジオネラの宿主細胞内における病原性発症機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24790425
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 細菌学(含真菌学)
• 研究機関: 東京薬科大学
• 研究代表者: 新崎 恒平 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (70609990)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: レジオネラ菌 / レジオネラエフェクター / 細胞内膜輸送 / 繋留因子 / 細胞内小胞輸送 / Rabタンパク質 / SNAREタンパク質

研究概要

レジオネラ菌は重篤な肺炎を引き起こす病原菌である。宿主細胞への感染において、レジオネラ菌は宿主細胞の細胞内輸送経路をハイジャックすることが知られている。また、細胞内輸送経路をハイジャックする過程においてレジオネラエフェクターと呼ばれるレジオネラ菌が宿主細胞に放出するタンパク質が重要な役割を担っている。本研究ではレジオネラエフェクターの一つであるDrrAが宿主細胞において細胞内輸送に機能するタンパク質であるexocyst複合体を操作することで効率的な感染を行っていることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] A new role for RINT-1 in SNARE complex assembly at the trans-Golgi network in coordination with the COG complex. (2013)
  • 著者名/発表者名: A new role for RINT-1 in SNARE complex assembly at the trans-Golgi network in coordination with the COG complex.
  • 雑誌名: Mol Biol Cell 巻: 24 号: 18 ページ: 2907-2917
  • DOI: 10.1091/mbc.e13-01-0014
  • 査読あり
• [雑誌論文] Contribution of the long form of syntaxin 5 to the organization of the endoplasmic reticulum (2012)
  • 著者名/発表者名: Miyazaki, K., Wakana, Y., Noda, C., Arasaki, K., Furuno, A., and Tagaya, M.
  • 雑誌名: J. Cell Sci 巻: 125 号: 23 ページ: 5658-5666
  • DOI: 10.1242/jcs.105304
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Legionella pneumophila effector DrrA is sufficient to stimulate SNARE-dependent membrane fusion. (2012)
  • 著者名/発表者名: Arasaki K, Toomre DK, Roy CR.
  • 雑誌名: Cell Host Microbe. 巻: 19 号: 1 ページ: 46-57
  • DOI: 10.1016/j.chom.2011.11.009
  • 査読あり
• [学会発表] レジオネラ菌の小胞体への侵入にはRab6が機能する (2014)
  • 著者名/発表者名: 川端美緒、加藤郁子、新崎恒平
  • 学会等名: 第８７回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 船堀
• [学会発表] Rab4及びRab10のレジオネラ感染における機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 加藤郁子、川端美緒、新崎恒平
  • 学会等名: 第８７回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 船堀
• [学会発表] レジオネラエフェクターLidAを通じたレジオネラ感染に関与するRabタンパク質の網羅的探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端美緒、新崎恒平
  • 学会等名: 第86回日本細菌学会総会ポスター及びワークショップ
  • 発表場所: 千葉
• [学会発表] レジオネラエフェクターLidAを通じたレジオネラ感染に関与するRabタンパク質の網羅的探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端美緒、新崎恒平
  • 学会等名: 第８６回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 千葉
• [学会発表] 小胞体とミトコンドリアの接触部位におけるsyntaxin 17の役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 多賀谷光男、新崎恒平
  • 学会等名: 第86回日本生化学大会シンポジウム
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] レジオネラエフェクターであるDrrAはER小胞とLCV膜との融合を促進する (2012)
  • 著者名/発表者名: 新崎恒平、川端美緒、Derek Toomre、多賀谷光男、Craig Roy
  • 学会等名: 第85回日本生化学大会シンポジウム
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] syntaxin17はmitochondria-associated membrane (MAM)に局在し、脂肪滴の形成に関与する (2012)
  • 著者名/発表者名: 清水浩顕、茂刈寛史、西田直貴、新崎恒平、多賀谷光男
  • 学会等名: 第85回日本生化学大会
  • 発表場所: 福岡 ポスター
• [学会発表] VIMPは微小管結合タンパク質との相互作用を介して小胞体の形態を調整する (2012)
  • 著者名/発表者名: 野田睦乃、松下充、新崎恒平、多賀谷光男
  • 学会等名: 第85回日本生化学大会
  • 発表場所: 福岡 ポスター
• [学会発表] 小胞体とミトコンドリアの接触部位におけるsyntaxin 17の役割
  • 著者名/発表者名: 多賀谷光男、新崎恒平
  • 学会等名: 第８６回日本生化学大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] レジオネラエフェクターであるDrrAはER小胞とLCV膜との融合を促進する
  • 著者名/発表者名: 新崎恒平、川端美緒、Derek Toomre、多賀谷光男、Craig Roy
  • 学会等名: 第８５回日本生化学大会
  • 発表場所: 福岡
  • 招待講演
• [学会発表] syntaxin17はmitochondria-associated membrane (MAM)に局在し、脂肪滴の形成に関与する
  • 著者名/発表者名: 清水浩顕、茂刈寛史、西田直貴、新崎恒平、多賀谷光男
  • 学会等名: 第８５回日本生化学大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] VIMPは微小管結合タンパク質との相互作用を介して小胞体の形態を調整する
  • 著者名/発表者名: 野田睦乃、松下充、新崎恒平、多賀谷光男
  • 学会等名: 第８５回日本生化学大会
  • 発表場所: 福岡
• [図書] オルガネラ接触部位:多様な機能と疾患、実験医学、Vol 31、No.11 (2013)
  • 著者名/発表者名: 多賀谷光男、谷佳津子、新崎恒平
• [図書] 実験医学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 多賀谷光男、谷佳津子、新崎恒平
  • 総ページ数: 7
  • 出版者: 羊土社