病原因子ＶｉｒＢ５とＢｅｐＡによる猫ひっかき病の血清診断・型別法の確立と病態解明

• 研究課題/領域番号: 24790554
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 病態検査学
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 柳原 正志 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40379954)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 猫ひっかき病 / Cat scratch disease / Bartonella henselae / VirB5 / ELISA / BepA

研究成果の概要

猫ひっかき病(CSD)原因菌Bartonella henselaeの病原因子VirB5とBepAの各サブタイプに対するCSD患者ならび健常人の血清反応性を明らかにした。この結果を受けて、VirB5を用いた抗体価測定用ELISA法と血清型別法を確立した。間接蛍光抗体(IFA)法を基準としたVirB5 ELISA法の感度は72.6%、特異度は99.0%であった。VirB5抗体陽性例では、血清型別法により患者感染菌株のVirB5型の同定が可能となった。VirB5を用いた血清診断・型別法はB. henselae感染症の分子疫学研究に有用なツールになるものと期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Anti-phospholipid antibodies contribute to arteriosclerosis in patients with systemic lupus erythematosus through induction of tissue factor expression and cytokine production from peripheral blood mononuclear cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Yukari Motoki
  • 雑誌名: Thromb Res 巻: 130 号: 4 ページ: 667-673
  • DOI: 10.1016/j.thromres.2011.11.048
  • 査読あり
• [雑誌論文] Evaluation of IgG ELISA using N-lauroyl-sarcosine-soluble proteins of Bartonella henselae for highly specific serodiagnosis of cat scratch disease (2012)
  • 著者名/発表者名: Keiko Tsuruoka
  • 雑誌名: Diagnostic Microbiology and Infectious Disease 巻: 74 号: 3 ページ: 230-235
  • DOI: 10.1016/j.diagmicrobio.2012.06.028
  • 査読あり
• [学会発表] 猫ひっかき病患者のBartonella henselae VirB5サブタイプへの血清反応性の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 河野允信
  • 学会等名: 第86回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県）
• [学会発表] Real-time PCR法によるBartonella henselaeの感染症の迅速診断法の開発とその有用性
  • 著者名/発表者名: 柳原正志
  • 学会等名: 第82回日本感染症学会西日本地方会学術集会
  • 発表場所: アクロス福岡（福岡県）
• [学会発表] N-ラウロイル-サルコシン可溶性菌体蛋白を用いたELISA法による血清Bartonella henselae IgG抗体価測定の有用性
  • 著者名/発表者名: 鶴岡恵子
  • 学会等名: 第82回日本感染症学会西日本地方会学術集会
  • 発表場所: アクロス福岡（福岡県）