研究課題
若手研究(B)
血管が傷害を受けると、修復の過程で血管を主に構成する血管平滑筋細胞が内腔側へ移動する。しかし、この移動が過度になると血管内膜が肥厚し、血管が狭窄する。我々は今回の研究で、血管平滑筋細胞内の分子である「サイクリックAMPグアニンヌクレオチド交換因子1(Epac1)」が細胞移動に重要な役割を果たすことを見出した。さらに血管平滑筋細胞内でのEpac1の活性化による細胞移動は血管平滑筋細胞内のカルシウム濃度上昇を介していることを明らかにした。加えて、Epac1を欠損させたマウスでは血管障害後の血管内膜の肥厚が抑制されることも明らかにした。この研究成果は血管狭窄の治療に有用となることが期待できる。
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PLoS One
巻: 7 号: 5 ページ: e36724-e36724
10.1371/journal.pone.0036724