研究成果の概要 |
3,5-ジクロロチロシンを合成し、3-クロロチロシン及び3,5-ジクロロチロシンのLC-MSを用いた分析法を開発した。一般的な逆相系の他、順相と陽イオン交換のミックスモードとなっているアミノ酸分析専用のカラムを用いた。健常人の尿中のチロシンの塩素化体を調べたところ、検出されなかった。また、市販の健常人のプール血漿について、血漿タンパク中のチロシンの塩素化体について、メタンスルホン酸を用いた酸加水分解により遊離化して分析する方法で調べたところ、検出されなかった。一方、塩素ガスへ曝露させた健常人のプール血漿からは、チロシンの塩素化体が検出されるとともに、その量に塩素ガス濃度依存性がみられた。
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