飽和脂肪酸による肝細胞死を抑制する因子の解明

• 研究課題/領域番号: 24790709
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 赤澤 祐子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (80582113)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 脂肪酸 / アポトーシス / 飽和脂肪酸 / cIAP / DR5 / NASH / apoptosis / NAFLD / 小胞体ストレス / exendin 4 / cIAP-1

研究成果の概要

我々は、脂肪酸による肝細胞死を抑制する因子を検索してきた。今回の検討で、抗アポトーシス蛋白cIAP-1が、脂肪酸によって減少し、アポトーシスが促進されることが判明した。今回の研究により、cIAP-1を体内で調整することが、非アルコール性脂肪肝炎の治療に有用である可能性が示唆された。現在我々は、フラボノイドの一種である、トロキセルチンの抗アポトーシス効果についても検討している。

研究成果

• [雑誌論文] Endoplasmic Reticulum Stress Contributes to Helicobacter Pylori VacA-Induced Apoptosis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Akazawa Y Isomoto H, Matsushima K, Kanda T, Minami H, Yamaghchi N, Taura N, Shiozawa K, Ohnita K, Takeshima F, Nakano M, Moss J, Hirayama T, Nakao K.
  • 雑誌名: PLOS one 巻: 8(12) ページ: 82322-82322
  • NAID: 120006986758
  • 査読あり
• [雑誌論文] Degradation of cIAPs contributes to hepatocyte lipoapoptosis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Akazawa Y Guicciardi ME, Cazanave SC, Bronk SF, Werneburg NW, Kakisaka K, Nakao K, Gores GJ.
  • 雑誌名: Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 巻: 305(9)
• [学会発表] HCV infection increases JNK phosphorylation and accentuates hepatocyte lipoapoptosis (2014)
  • 著者名/発表者名: Hiroko Takaki,Yuko Akazawa et al
  • 学会等名: AASLD
  • 発表場所: ボストン （アメリカ合衆国）
  • 年月日: 2014-11-07
• [学会発表] 脂肪酸誘導アポトーシスの抑制- NASH治療への応用を目指した基礎研究- (2014)
  • 著者名/発表者名: 赤澤祐子、他
  • 学会等名: 日本消化器病学会九州地方会
  • 発表場所: アクロス福岡（福岡県）
  • 年月日: 2014-07-04 – 2014-07-05
• [学会発表] XBP-1 inhibitor Toyocamycin Attenuates Palmitate-induced Hepatocyte Apoptosis and Steatosis (2014)
  • 著者名/発表者名: Ikuko Takahara, Yuko Akazawa et al
  • 学会等名: Digestive Disease week
  • 発表場所: シカゴ（アメリカ合衆国）
  • 年月日: 2014-05-03 – 2014-05-06
• [学会発表] RING-domain Dependent Degradation of clAP-1 Contributes to Hepatocyte Lipoapoptosis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Akazawa et al
  • 学会等名: AASLD
  • 発表場所: ボストン （アメリカ）
• [学会発表] elicobacter pylori Toxin vacA Induces Endoplasmic Reticulum-Mediated Apoptosis in Gastric Epithelial Cells. (2013)
  • 著者名/発表者名: Akazawa et al
  • 学会等名: DDW
  • 発表場所: オーランド （アメリカ）
• [学会発表] VacAは小胞体ストレスの活性化により胃上皮細胞にアポトーシスを誘導する (2013)
  • 著者名/発表者名: 赤澤祐子
  • 学会等名: 日本ヘリコバクター ピロリ 学会
  • 発表場所: 長崎市 (長崎大学医学部記念講堂）
• [学会発表] 飽和脂肪酸はcIAP現象 を介して肝細胞をアポトーシスに導く (2013)
  • 著者名/発表者名: 赤澤祐子
  • 学会等名: 日本肝臓病学会 総会
  • 発表場所: 東京都 新宿区（京王プラザホテル）
• [学会発表] 口演 (2013)
  • 著者名/発表者名: 飽和脂肪酸はプロテアソームを介したcIAP蛋白の減少により肝細胞アポトーシスを誘導する
  • 学会等名: 日本肝臓病学会総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ポスター (2012)
  • 著者名/発表者名: Degradation of cIAP-1 Contributes to Hepatocyte Lipoapoptosis
  • 学会等名: DDW
  • 発表場所: サンディエゴ
• [学会発表] 口演 (2012)
  • 著者名/発表者名: Palmitoleateは飽和脂肪酸によるJNKリン酸化と小胞体ストレスを抑制する
  • 学会等名: JDDW
  • 発表場所: 神戸