慢性腎臓病患者予備群への低侵襲早期診断マーカーの探索と検討

• 研究課題/領域番号: 24790832
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 腎臓内科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 佐藤 恵美子 東北大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20466543)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 慢性腎臓病 / 栄養障害 / 腹膜透析 / 尿毒症物質 / 残存腎機能 / インドキシル硫酸 / メチルグアニジン / グアニジノ化合物 / カルボニル物質 / バイオマーカー

研究成果の概要

腹膜透析では、生命予後に残存腎機能が大きく寄与する。そのため、残存腎機能の評価が腹膜透析にとって重要な課題である。本研究では、腹膜透析患者の血液検体および腹膜透析排液を対象とし、尿毒症物質をLC-MS/MSで測定を行い、臨床パラメータと比較を行い、残存腎機能の指標となる化合物の探索を行った。その結果、グアニジノ化合物であるメチルグアニジンおよびタンパク結合型尿毒症物質であるインドキシル硫酸の血中濃度が、残存腎機能に依存して変化していた。このことから、これらの物質が指標の候補と考えられる。また、これらの血中濃度が体内筋肉量と関連が認められ、筋肉に何らかの影響を与えている可能性が示された。

研究成果

• [雑誌論文] A functional (pro)renin receptor is expressed in human lymphocytes and monocytes. (2015)
  • 著者名/発表者名: Narumi K, Hirose T, Sato E, Mori T, Kisu K, Ishikawa M, Totsune K, Ishii T, Ichihara A, Nguyen G, Sato H, Ito S.
  • 雑誌名: Am J Physiol Renal Physiol. 巻: 308 号: 5 ページ: F487-F499
  • DOI: 10.1152/ajprenal.00206.2014
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Role of renin-angiotensin system, oxidative stress and inflammation to the blood pressure control in young subjects. (2012)
  • 著者名/発表者名: Emiko Sato, Takefumi Mori, Yoshimi Nakamichi, Mustuko Fujiwara, Ikuko Oba, Mizuho Tanno, Susumu Ogawa, Yoshitaka Kinouchi, Hiroshi Sato, Wataru Hida, Sadayoshi Ito
  • 雑誌名: XVI International Congress on Nutrition and Metabolism in Renal Disease ICRNM Honolulu 巻: June 26-30 ページ: 53-60
• [学会発表] 腹膜透析におけるインドキシル硫酸の動態と意義 (2015)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 恵美子、森 建文、菅原 真恵、大場 郁子、三枝 大輔、小泉 賢治、千田 真貴子、永沼 絵理、佐藤 博、伊藤 貞嘉
  • 学会等名: 第58回日本腎臓学会
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2015-06-05 – 2015-06-07
• [学会発表] 腹膜透析におけるインドキシル硫酸クリアランスに及ぼす因子の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 恵美子、森 建文、菅原 真恵、大場 郁子、小泉 賢治、千田 真貴子、永沼 絵理、佐藤 博、伊藤 貞嘉
  • 学会等名: 第39回日本医用マススペクトル学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2014-10-16 – 2014-10-17
• [学会発表] 新たな高感度ヘム新たな高感度ヘムオキシゲナーゼ活性測定法オキシゲナーゼ活性測定法 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岩森紗希、佐藤恵美子、吉成浩一、眞野成康、伊藤貞嘉、佐藤博、高橋信行
  • 学会等名: 第39回日本医用マススペクトル学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2014-10-16 – 2014-10-17
• [学会発表] 腹膜透析におけるグアニジノ化合物の臨床的研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 恵美子、森 建文、三枝 大輔、菅原 真恵、大場 郁子, 小泉 賢治, 千田 真貴子, 永沼 絵理, 佐藤 博, 伊藤 貞嘉
  • 学会等名: 第35回グアニジノ化合物研究会
  • 発表場所: 筑波
  • 年月日: 2014-10-11
  • 招待講演
• [学会発表] New method for Heme Oxygenase activity assay by LC-MS/MS (2014)
  • 著者名/発表者名: Iwamori S, Sato E, Yoshinari K, Shimada M, Mano N, Ito S, Sato H, Takahashi N
  • 学会等名: The 14th Asian Pacific Congress of Nephrology
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-05-14 – 2014-05-17
• [学会発表] 慢性腎臓病におけるアンジオテンシン代謝物のLC-MS/MSによる一斉分析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 恵美子
  • 学会等名: 第17回日本心血管内分泌代謝学会学術総会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 若年肥満者の高血圧と尿中バイオマーカーの関連
  • 著者名/発表者名: 佐藤恵美子、森 建文、米城 淑美、大場 郁子、伊藤 貞嘉
  • 学会等名: 第1回臨床高血圧フォーラム
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 若年層の生活習慣病予備群では腎内レニン・アンジオテンシン系、酸化ストレスおよび炎症が亢進しているのか？
  • 著者名/発表者名: 佐藤恵美子、森 建文、中道淑美、大場郁子、佐藤 博、飛田 渉、伊藤貞嘉
  • 学会等名: 第16回日本心血管内分泌代謝学会学術総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ROLE OF RENIN-ANGIOTENSIN SYSTEM AND OXIDATIVE STRESS AND INFLAMMATION TO THE BLOOD PRESSURE CONTROL IN YOUNG SUBJECTS
  • 著者名/発表者名: Emiko Sato, Takefumi Mori, Yoshimi Yoneki, Ikuko Ooba, Mizuho Tanno, Sadayoshi Ito, Wataru Hida
  • 学会等名: 16th International Congress on Renal Nutrition and Metabolism(ICRMM)in Honolulu
  • 発表場所: Hawaii, Honolulu, USA