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幹細胞治療の新たなメカニズムの解明-ナノチューブを介したオルガネラ交換

研究課題

研究課題/領域番号 24790841
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腎臓内科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

安田 香  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (90614488)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2012年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード幹細胞 / 再生医療 / ナノチューブ / 細胞内オルガネラ / 脂肪由来間葉系幹細胞
研究概要

1) ナノチューブ誘導物質の解明:実験計画ではEPC、脂肪由来幹細胞からのナノチューブ形成/阻害時における発現分子を解析することであった。まずEPC/脂肪由来幹細胞をAGEにより障害された血管内皮細胞と共培養しナノチューブ伸展を確認した。その後、F-actinポリメラーゼ阻害剤(CytoBを使用)により、EPCにおけるナノチューブ形成阻害を確認した。誘導物質に関しては、血管内皮細胞によるWeibel Palade bodyのexocytosis阻害物質であるITFを用い、ナノチューブ伸展誘導をFACSを用い検討したところ、その関与は認められなかった。そこでAnexin5により細胞膜上のホスファチジルセリンのドメインをシールドしてやると、細胞間交換が減弱することが確認され、これはマクロファージがCD36を介してPSを介してアポトーシス細胞を貪食するのに似る。このような”eat-me”シグナルとしてよく知られた、表在しているPSの認識には、LOX-1, SRB1, SRA, CD68, CD14, Tim-1やstabilin-2など様々な因子が関与している可能性があり、またその他の”eat-me”や”find-me”シグナルの関与もこれからの検討課題である。
2) オルガネラの機能・交換促進物質の解析:実験計画においては、オルガネラ交換促進物質を加え交換率、速度を検討することであった。EPCをAGEで障害された血管内皮細胞と共培養した場合とAGEでの障害を加えない場合との比較検討において、AGEで障害を加えた場合の方が、より多くのオルガネラ交換が起こることが確認された。今後、ナノチューブによるその他の細胞間情報伝達、交換物質である細胞質内物質や細胞膜構成成分 (細胞内カルシウム濃度、TLRs、NLRs、HMGB-1等)の発現による差異の検討を確認していく必要がある。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Low serum cultured adipose tissue-derived stromal cells ameliorate acute kidney injury in rats.2013

    • 著者名/発表者名
      Katsuno T
    • 雑誌名

      Cell Transplant

      巻: 22(2) 号: 2 ページ: 287-97

    • DOI

      10.3727/096368912x655019

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Autologous cell therapy for cisplatin-induced acute kidney injury by using non-expanded adipose tissue-derived cells.2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuda K
    • 雑誌名

      Cytotherapy

      巻: 14(9) ページ: 1089-100

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Interaction of B-Type Natriuretic Peptide and Cardiac Troponin T Improves the Prediction of Mortality in Patients on Hemodialysis.2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuda K
    • 学会等名
      45rd Annual Meeting of The American Society of Nephrology
    • 発表場所
      San Diego, USA.
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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