研究課題
若手研究(B)
近年、肥満や糖尿病患者の爆発的増加が社会的重要課題となっている。その背景には現代における生活環境の変化、つまり、身体的活動量の低下、いつでも容易に高カロリーな食物が得られる環境や不規則な生活サイクル等が関連している。ゆえに肥満や糖尿病の研究アプローチとしては、生活環境に着目した研究は意義深いと考えられる。マウスの住む環境へトンネルや隠れることのできるシェルターや走行輪などを加えること(環境エンリッチメント)で、代謝への影響を調べたところ、体重、脂肪重量や血糖などの代謝パラメータの改善を認めた。現在環境変化の影響が大きい脳をターゲットにして分子生物学的手法でそのメカニズムを解析中である。