研究課題
若手研究(B)
ラット肝腫瘍細胞株に、マクロファージ培養細胞株の培養上清を作用させると、脂肪蓄積が惹起されることを見出した。本研究はこのマクロファージに由来し脂肪肝を惹起させる物質の同定を目的とした。その結果、脂肪蓄積には、in vitroおよびin vivoともにPeroxisome Proliferator-Activated Receptor γ(PPARγ)と、その標的遺伝子の発現上昇が伴っていることを見出した。そこで、この脂肪肝惹起物質がPPARγリガンドであるかどうか検討した。また、物理化学的な検討を行い、物質の絞り込みを行い、質量分析による物質同定の前段階まで到達した。