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Btkを標的としたSLEの新規治療開発および同分子による分子生物学的評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 24791016
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

岩田 慈  産業医科大学, 医学部, 助教 (60389434)

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードSLE / Btk / IL-21 / STAT1
研究概要

研究目的のため、健常人末梢血より採取したB細胞を用い、in vitroにて解析を行った。
(1)末梢血B細胞のAICDAの発現は、BCR架橋刺激およびsCD40L/sBAFF刺激、または、IL-21の各単独刺激では、わずかに誘導されるのみであった。(2)しかし、BCR、sCD40L/sBAFF、sIL-21の3者の刺激の共存により、強力に誘導された。(3)BCL-6、XBP-1の発現、IgG抗体産生もBCR、sCD40L/sBAFF、sIL-21の3者の刺激共存により、強力に誘導された。(4)誘導されたAICDA、BCL-6、XBP-1、IgG抗体産生は、Btk特異的阻害剤により、濃度依存性にIL-21単独刺激と同程度まで抑制された。(5)B細胞株BJABではsIL-21刺激後、細胞質、核内ともにSTAT1とSTAT3のリン酸化を認めるが、Btkをknock downすると、細胞質ではSTAT1、STAT3のリン酸化を認めたが、核内ではSTAT1のリン酸化が認められなかった。
ヒトB細胞は、BCRを介する抗原シグナルとCD40などの共刺激シグナルの共存により活性化される。しかし、今回の結果より、BCR/CD40/BAFFのBtkリン酸化を介したシグナルは、IL-21の効率的なシグナル伝達を誘導し、B細胞に最大限の活性化が誘導された。即ち、B細胞の分化、活性化誘導には、BCR/CD40/BAFF-Btkを介するシグナル伝達経路、及び、それによるIL-21-JAKI/3-STAT1経路の増幅回路が介在することが明らかとなった。一方、BtK阻害薬などによりこれらのシグナル伝達経路を阻害し、B細胞活性化が完全に制御できた。以上より、Btkを標的とした低分子量化台物を用いたB細胞活性化の制御を介したSLEやRAへの治療応用が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Amplification of Toll-like receptor-mediated signaling through spleen tyrosine kinase in human B-cell activation.2012

    • 著者名/発表者名
      岩田慈
    • 雑誌名

      The journal of allergy and clinical immunology

      巻: 129 ページ: 1594-601

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 難治性SLEに対する抗CD20および抗CD22抗体療法2012

    • 著者名/発表者名
      岩田慈
    • 学会等名
      日本リウマチ学会
    • 発表場所
      グランドプリンスホテル新高輪(東京)(招待講演)
    • 年月日
      2012-04-27
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [図書] 臨床免疫・アレルギー科2012

    • 著者名/発表者名
      岩田慈
    • 総ページ数
      596
    • 出版者
      科学評論社
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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