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溶血性尿毒症症候群に対する血液凝固阻止剤は有効か

研究課題

研究課題/領域番号 24791045
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 小児科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

宇田川 智宏  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (30623392)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2012年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード溶血性尿毒症症候群 / 凝固阻止剤
研究概要

本研究は、溶血性尿毒症症候群(HUS)に対し、血液凝固阻止剤の有効性を調べることを目的に行った。
HUSモデルマウスを作成し①DICの治療薬であるリコンビナントトロンボモジュリン(r-TM)の有効性についての検討し、次いで②抗補体モノクローナル抗体であるエクリズマブが、典型的HUSに対する有効性があるかを検討する方針とした。エクリズマブは補体の異常活性亢進により発症する非典型HUSに対して有効性が報告されている。
実際には、4週齢マウス(C57BL/6N)に対し、LPS50mcg/匹+Vero毒素2ng/匹を腹腔内投与すると、24時間後に4割、48時間後には8割が死亡した。同時にリコモデュリンをA: 8単位/匹(390U/kg換算)、B:40単位/匹(1900単位/kg換算)でと投与したところ、AB群ともにr-TM群で生存率は改善した。しかし、A群とB群では差異はみられなかった。
本施設においてはベロ毒素を使用する動物実験室に制限があり、マウスの生存時間を厳密に観察することできず、適切なタイミングでの採血も困難であった。また②で使用予定の薬剤の入手が困難であることが判明した。様々な要因から、これ以上の詳細な実験を継続することは不可能と判断し、本研究は断念せざると得ないと判断した。
また研究責任者がH24 年度末をもって退職することとなり、止むをえず研究廃止をする科学技術振興会へ申請しこれを受理された。個人的にはこのように研究半ばで中止することは斬鬼の念に堪えない。今後HUSのより有効な治療手段の解明が望まれる。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 補体制御異常症による非典型溶血性尿毒症症候群に対するエクリズマブ治療2013

    • 著者名/発表者名
      宇田川智宏
    • 雑誌名

      腎と透析

      巻: 74(6) ページ: 1113-1116

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Eculizumabが著効した非典型的溶血性尿毒症症候群の7歳女児例2012

    • 著者名/発表者名
      宇田川智宏
    • 学会等名
      日本小児科学会学術総会
    • 発表場所
      福岡
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Eculizumabが著効したFactor H関連の非典型的溶血性尿毒症症候群の7歳女児例2012

    • 著者名/発表者名
      宇田川智宏
    • 学会等名
      日本小児腎臓病学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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