研究課題/領域番号 |
24791137
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
簗場 広一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80385369)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 乾癬 / B細胞 / マウス / CD19 / B細胞 |
研究概要 |
インターロイキン(IL)-10は免疫反応を沈静化する抑制性サイトカインのひとつであるが、IL-10を産生するB細胞はマウスでは脾臓に存在しCDldhiCD5℃D19hiという表現型を示し、レギュラトリーB細胞として各種自己免疫疾患や炎症性疾患の制御に重要な働きを担っている。本研究では、野生型マウスとレギュラトリーB細胞を欠損したCD 19ノックアウトマウスに、乾癬のモデルであるイミキモド誘発性乾癬様皮膚炎を誘導し解析を行った。B10細胞を欠損するCD 19ノックアウトマウスでは、野生型マウスに比べて乾癬様皮膚炎は重症化した。脾臓に存在するレギュラトリーB細胞は乾癬様皮膚炎の誘導後に血中、所属リンパ節に移動し、インターフェロンγ、IL-17の産生を抑制することで乾癬様皮膚炎を制御すると考えられた。野生型マウスのレギュラトリーB細胞をCD19ノックアウトマウスに移植することにより、乾癬様皮膚炎は野生型マウスと同程度にまで軽減することができた。以上のことからレギュラトリーB細胞が乾癬モデルにおいて、炎症の制御に重要な働きを担っていると考えられた。さらに将来の乾癬に対するレギュラトリーB細胞を用いた治療が有効である可能性が示唆された。
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