研究課題
若手研究(B)
本研究では,ダイオキシン類の受容体として知られているAhRの新規標的遺伝子の探索を行った.ヒト表皮細胞株であるHaCaT細胞を用いて検討した結果,CCL5がAhRの活性化に伴い有意に減少することが明らかになった.このCCL5の減少はmRNAおよびタンパク質レベルで認められており,AhRリガンドの濃度依存的な減少を示した.また,この効果がAhR依存的に認められることも確認した.さらに,Th1由来サイトカイン誘導性のCCL5も,AhRリガンドにより有意に減少することが明らかになった.以上より,本研究ではAhRリガンドがCCL5を抑制することにより,抗炎症効果を有する可能性が示された.
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Journal of Dermatological Science
巻: 72 号: 1 ページ: 9-15
10.1016/j.jdermsci.2013.04.031