研究課題
若手研究(B)
天疱瘡は表皮細胞の細胞間接着因子であるデスモグレイン(Dsg)に対する自己抗体によって生じる疾患で、自己抗体についてのさまざまな解析が進められている。われわれが行った天疱瘡におけるIgGサブクラスの解析の結果、総IgG中のIgG4の割合の増加が示され、更に抗Dsg抗体のIgG4サブクラスの上昇が確認された。また、患者血清からIgG4を除去することによる病原性の低下を、表皮細胞解離アッセイで確認した。同一患者における疾患活動性とIgG4の相関について、疾患活動期・寛解期におけるIgG4を測定し複数の患者で検討した結果、Dsg特異的IgG4濃度は活動期で明らかに高いことが分かった(p=0.04)。