研究課題/領域番号 |
24791393
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 禎史 慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (70465003)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 幹細胞移植 / 再生医療 |
研究概要 |
本研究では、損傷治癒に寄与する末梢血を循環する骨髄由来の間質系細胞(Fibrocyte)の起源を明らかにすることが目的である。 放射線照射後のマウスに、申請者が開発した『フローサイトメーターを用いた、高純度primary MSCs(間葉系幹細胞)分離法』で得たCAG-EGFPマウス由来のMSCsを移植すると、数ヶ月後の末梢血にCD45・GFP共陽性細胞が見られた。この細胞がCD45以外のFibrocyteマーカーを発現しているかどうか解析を行ったところ、一部の細胞でCD11b、CD14、CXCR4、CollagenIそれぞれの陽性細胞を検出することできた。また、ごく一部の細胞で共陽性な細胞を検出することができた。次に、これらの細胞が炎症性サイトカインの濃度上昇により増加するか確認するために、TGF-beta投与1、3、5、7日後のそれぞれの血中GFP細胞の数やマーカーの解析を行った。GFP陽性細胞の割合はほとんど変化なかったが、CD14陽性細胞の割合は僅かではあるが増加していた。また、CD14陽性細胞からFibrocyteを分化誘導することができるという報告があることから、このGFP・CD14共陽性細胞を分取し分化誘導を行ったが、培養がうまくいかず誘導解析を行えなかった。培養条件を改善する必要がある。 今後は、ColIレポーターマウス由来のMSCs移植を行い、そこから生じる細胞が損傷部位へ浸出するか解析する予定である。Fibrocyteの起源細胞を明らかにすることで、創傷治癒に対する細胞移植療法の基礎データを得られることで、損傷治癒の発展・線維症に対する予防法の確立につなげることを目指して行きたい。
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