研究概要 |
術前抗癌剤療法をうけた食道癌患者の奏功例・非奏功例5症例ずつの血清を用いたmicroRNA arrayを施行。microRNA arrayより、非奏功例の血清にて高発現を認めたmicroRNA(miR-X, miR-Y)に着目して、in vitroで抗癌剤耐性機序の検討を行った。In vitroにおける検討では、抗癌剤感受性におけるmiR-X, miR-Yの直接的影響は認められなかった。線維芽細胞との共培養実験により、miR-X, miR-Yは抗癌剤耐性に寄与することが判明した。食道癌細胞が分泌されるmiR-X, miR-Yは微小環境を調節することで抗癌剤耐性を獲得している可能性が示された。
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