研究課題
若手研究(B)
神経膠芽腫において、悪性度を規定しているのは浸潤性にある。我々は、GEP100がEGFRと結合し、乳癌細胞の浸潤能を獲得させ、GEP100はVEGFRとも結合し、血管新生でも重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。近年、神経膠芽腫においても分子標的薬剤が臨床応用され始めている。神経膠芽腫細胞株のEGFR、VEGFR、GEP100の分子の状態を評価した結果、これら細胞株では、浸潤性と概ね相関したGEP100の蛋白発現量が観察された。臨床検体でもGEP100の発現はRTKの発現と一致する傾向であった。神経膠芽腫においてもGEP100は、分子標的薬の感受性に対する指標となる可能性が示唆された。