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多発神経炎における糖鎖の役割

研究課題

研究課題/領域番号 24791534
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 整形外科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

松井 寛樹  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (70612802)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2012年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードEAN / KSPG / 5D4 / Iba1 / microglia / M1 microglia / M2 microglia / 脊髄
研究概要

我々は軸索再生阻害因子であるケラタン硫酸(KSPG)に注目し、炎症性脱髄性ポリニューロパチーの代表であるギラン・バレー症候群の動物モデルであるexperimental autoimmune neuritis(EAN)において、何らかの関連があるか、またKSPGが治療のターゲットとなるかを検討した。EANラットの運動機能は感作後9日目より麻痺を発症し、14-18日目でピークを迎え、25日目で麻痺は改善した。controlとEANの脊髄でのKSPG の発現をwestern blotで解析したところcontrolとEAN発症前に認めたが、EAN発症後消失し、感作後90日で発現回復を認めた。坐骨神経はcontrol、EAN共に発現を認めず、脊髄ではどのレベルにおいてもEANで発現が消失した。
組織学的検討では5D4(KSPG), Iba1(microglia), CD68(M1 microglia), CD206(M2microglia)の各抗体を使用し脊髄の免疫染色を行いcontrolでは前角に5D4の発現をIba1とともに認め、EAN発症後では5D4の消失とともにIba1は後角に強く発現していた。
また、EANはM1、M2ともに増加、5D4は消失し、controlで5D4はM2とmergeしていた。脊髄よりミクログリアを単離しFACSを用いて解析したところEANではミクログリア数の増加とミクログリア上のKSの消失が同様に確認された。サイトカインの変動を解析したところEANではIFN-γ, IL1-β, TNF-αの炎症性サイトカインが上昇しIL-4, IL-10の抗炎症性サイトカインは減少していた。
以上の検討よりKSPGはミクログリア上に存在し、EAN発症でミクログリアがKSを失うと活性化し、M1型の形質を獲得することにより炎症性サイトカインを発し、悪化させることが考えられた。

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脊髄におけるケラタン硫酸とミクログリアの関係 神経炎モデルでの解析2012

    • 著者名/発表者名
      松井 寛樹
    • 学会等名
      第27回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(名古屋)
    • 関連する報告書
      2012 実施状況報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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