閉経後の椎間板変性機序解明に関する研究

• 研究課題/領域番号: 24791562
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究 (2013-2015); 慶應義塾大学 (2012)
• 研究代表者: 細金 直文 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 助教 (10365306)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 椎間板 / 退行変性 / 活性酸素 / 椎間板変性 / 酸化ストレス

研究成果の概要

閉経後の椎間板を卵巣摘出ラットで検討した結果、椎間板変性が促進されたものの、さらなる解析を行うには表現型はさほど強いものではなかった。そこで椎間板穿刺による変性モデルラットを用いて検討した結果、椎間板変性に酸化ストレスが関与していることが明らかになった。また変性椎間板ではTNF-α、MMP-3、COX-2などの遺伝子発現が増加し、in vitroでもH2O2による酸化ストレス刺激によりこれら遺伝子発現の上昇がみられた。これら活性酸素による作用は抗酸化剤であるNAC(N-acteyl cysteine)でin vivo、in vitroともにrescueされることが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Excessive reactive oxygen species are therapeutic targets for intervertebral disc degeneration. (2015)
  • 著者名/発表者名: Suzuki S, Fujita N, Hosogane N, Watanabe K, Ishii K, Toyama Y, Takubo K, Horiuchi K, Miyamoto T, Nakamura M, Matsumoto M.
  • 雑誌名: Arthritis Res Ther. 巻: 17 号: 1 ページ: 316333-316333
  • DOI: 10.1186/s13075-015-0834-8
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Serum cartilage metabolites as biomarkers of degenerative lumbar scoliosis (2012)
  • 著者名/発表者名: Hosogane N, et al
  • 雑誌名: J Orthop Res 巻: (In press) 号: 8 ページ: 1249-53
  • DOI: 10.1002/jor.22067
  • 査読あり
• [学会発表] 椎間板変性に対する抗酸化剤の効果 慢性腰痛患者の減少を目指して (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤田 順之, 鈴木 悟士, 日方 智宏, 岩波 明生, 渡辺 航太, 細金 直文, 辻 崇, 石井 賢, 中村 雅也, 松本 守雄
  • 学会等名: 日本脊椎脊髄病学会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 2016-04-14
• [学会発表] 活性酸素種は椎間板変性に対する治療標的となりうるか (2015)
  • 著者名/発表者名: 鈴木 悟士, 藤田 順之, 細金 直文, 渡邊 隆一, 日方 智宏, 岩波 明生, 渡邉 航太, 石井 賢, 戸山 芳昭, 田久保 圭誉, 堀内 圭輔, 宮本 健史, 中村 雅也, 松本 守雄
  • 学会等名: 日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2015-10-22
• [学会発表] Reactive oxygen species are therapeutic targets for intervertebral disc degeneration (2015)
  • 著者名/発表者名: Satoshi Suzuki, Nobuyuki Fujita, Naobumi Hosogane, Ryuichi Watanabe, Tomohiro Hikata, Akio Iwanami, Kota Watanabe, Ken Ishii, Yoshiaki Toyama, Keiyo Takubo, Keisuke Horiuchi, Takeshi Miyamoto, Masaya Nakamura, Morio Matsumoto
  • 学会等名: Orthopedic Research Society
  • 発表場所: 米国ラスベガス
  • 年月日: 2015-03-28 – 2015-03-31
• [学会発表] 活性酸素種は椎間板変性の治療標的である (2015)
  • 著者名/発表者名: 鈴木悟士 藤田順之 細金直文 石井賢 渡邊隆一 日方智宏 渡辺航太 堀内圭輔 戸山芳昭 宮本健史 松本守雄
  • 学会等名: 日本軟骨代謝学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2015-03-06 – 2015-03-07
• [学会発表] 椎間板変性に対する抗酸化剤の効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鈴木悟士 藤田順之 細金直文 石井賢 渡邊隆一 日方智宏 田久保圭誉 渡辺航太 戸山芳昭 宮本健史 松本守雄
  • 学会等名: 日本腰痛学会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2014-11-15 – 2014-11-16
• [学会発表] 椎間板変性と酸化ストレスの関係 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鈴木悟士 藤田順之 細金直文 石井賢 渡邊隆一 日方智宏 田久保圭誉 渡辺航太 戸山芳昭 宮本健史 松本守雄
  • 学会等名: 日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2014-10-09 – 2014-10-11
• [学会発表] Molecular Characterization of Chordoma Cell Line U-CH1-N: Applications for Intervertebral Disc Research (2014)
  • 著者名/発表者名: Nobuyuki Fujita, Naobumi Hosogane, Ken Ishii, Tomohiro Hikata, Yoshiaki Toyama, Morio Matsumoto,, Takeshi Miyamoto
  • 学会等名: Orthopedic Research Society
  • 発表場所: 米国、New Orleans
• [学会発表] Cartilage biomakers in degenerative lumbar scoliosis. (2012)
  • 著者名/発表者名: Hosogane N, Iwanami A, Watanabe K, Tsuji T, Miyamoto T, Ishii K, Niki Y, Nakamura M, Toyama Y, Chiba K, Matsumoto M.
  • 学会等名: International Society for the Study of the Lumbar Spine
  • 発表場所: オランダ