神経障害性疼痛における下行性抑制系の経時的変化と抗うつ薬の鎮痛効力の比較

• 研究課題/領域番号: 24791581
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 麻酔・蘇生学
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 中島 邦枝 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (50436309)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 疼痛治療学 / 脳・神経 / 下行性抑制系 / 国際情報交換

研究成果の概要

5-HT/NA再取り込み阻害薬ミルナシプラン、選択的5-HT再取り込み阻害薬パロキセチン、選択的NA再取り込み阻害薬マプロチリンを静脈内投与し、脊髄後角でのNA/5-HTの変化と痛覚過敏抑制作用との関係を検討した。全ての薬剤が、ラット神経障害性疼痛モデル（spinal nerve ligation: SNL）の痛覚過敏を抑制し、脊髄後角でのNA/5-HT (特にNA)の上昇が、痛覚過敏抑制作用に強く関与していることが示された。神経損傷後の2週間では下行性抑制系は活性化しており、抗うつ薬は脊髄後角での再取り込み抑制によってさらにNA/5-HTを増加させ、神経障害性疼痛を抑制することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] New method of percutaneous radiofrequency mandibular nerve rhizotomy guided by high-speed real-time computed tomography fluoroscopy with direct approaching view to foramen ovale. (2013)
  • 著者名/発表者名: Nakajima K, Koizuka S, Saito S.
  • 雑誌名: British journal of anaesthesia 巻: 111 号: 2 ページ: 299-300
  • DOI: 10.1093/bja/aet237
  • 査読あり
• [雑誌論文] An increase in spinal cord noradrenaline is a major contributor to the antihyperalgesic effect of antidepressants after peripheral nerve injury in the rat. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakajima K
  • 雑誌名: Pain. 巻: 153(5) 号: 5 ページ: 990-997
  • DOI: 10.1016/j.pain.2012.01.029
  • 査読あり
• [学会発表] 神経障害性疼痛における抗うつ薬の鎮痛機序 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中島邦枝
  • 学会等名: 第59回日本麻酔科学会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Plasma levobupivadaine concentration after rectus sheath block (2012)
  • 著者名/発表者名: Kunie Nakajima
  • 学会等名: 31st Annual The European Society of Regional Anaesthesia and Pain Therapy Congress
  • 発表場所: Bordeaux, France