婦人科悪性腫瘍の転移を制御するシグナル伝達経路の解析

• 研究課題/領域番号: 24791709
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 八木 裕史 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70623552)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: シグナル伝達 / 転移 / 癌 / 浸潤

研究概要

乳癌の浸潤、転移においてはSDF1/CXCR4/Ga13/Rhoシグナル経路が重要な役割を果たしていることを、これまで我々は報告した。本研究においては子宮頸癌、卵巣癌などの婦人科領域の悪性腫瘍の浸潤、転移におけるCXCR4を中心としたGPCRシグナル経路の役割について解析を行った。浸潤能が高い子宮頸癌細胞株においては、乳癌の場合と異なり、SDF1/CXCR4/Gai/Racシグナル経路の活性化が細胞浸潤を制御していること、さらにSDF1/CXCR4/Gaiシグナル経路はp38の活性化を介して、リンパ管新生を誘導するVEGF-Cの発現を制御していることが示された。

研究成果

• [雑誌論文] PDZ-RhoGEF and LARG are essential for embryonic development and provide a link between thrombin and LPA receptors and Rho activation (2013)
  • 著者名/発表者名: Milelis CM, Palmby TR, Simaan M, Li W, Szabo R, Lyons R, Martin D, Yagi H, Fukuhara S, Chikumi H, Galisteo R, Mukouyama YS, Bugge TH, Gutkind JS
  • 雑誌名: J Biol Chem 巻: 288(17) ページ: 12232-43
• [雑誌論文] 子宮頸癌を引き起こすヒトパピローマウイルスの発見 /HPV の発見(2008年) (2013)
  • 著者名/発表者名: 八木裕史 , 加藤聖子
  • 雑誌名: Surgery Frontier 巻: 20(2) ページ: 19-23
• [雑誌論文] PDZ-RhoGEF and LARG are essential for embryo development, and provide a link between thrombin and LPA receptors and Rho activation. (2013)
  • 著者名/発表者名: Mikelis et al.
  • 雑誌名: J. Biol. Chem. 巻: 288 号: 17 ページ: 12232-12243
  • DOI: 10.1074/jbc.m112.428599
  • 査読あり
• [雑誌論文] 子宮頸癌を引き起こすヒトパピローマウイルスの発見/HPVの発見(2008年) (2013)
  • 著者名/発表者名: 八木裕史、加藤聖子
  • 雑誌名: Surgery Frontier 巻: 20(2) ページ: 19-23
• [雑誌論文] PDZ-RhoGEF and LARG are essential for embryo development, and provide a link between thrombin and LPA receptors and Rho activation (2013)
  • 著者名/発表者名: Mikelis CM, Palmby TR, Simaan M, Li W, Szabo R, Lyons R, Martin D, Yagi H, Fukuhara S, Chikumi H, Galisteo R, Mukouyama Y, Bugge TH, Gutkind JS
  • 雑誌名: J Biol Chem 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clinical significance of amphiregulin and epidermal growth factor in colostrum (2012)
  • 著者名/発表者名: Nojiri T, Yoshizato T, Fukami T, Obama H, Yagi H, Yotsumoto F, Miyamoto S
  • 雑誌名: Arch Gynecol Obstet 巻: 286 ページ: 643-647
• [学会発表] 卵巣癌の進展におけるGEP oncogenes(Ga12、Ga13)の役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 八木裕史、園田顕三、小林裕明、加藤聖子
  • 学会等名: 第13回日本婦人科がん分子標的研究会
  • 発表場所: 米子市
• [学会発表] 癌の浸潤, 転移における CXCR4/Gα_13 /Rho シグナル経路の役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 八木裕史, 園田顕三, 小林裕明, 和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 難治性膀胱腟瘻に対する腹式修復時の介在組織として腹直筋弁を使用した一例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小林裕明, 八木裕史, 井上貴史, 河野善明, 兼城英輔, 奥川馨, 矢幡秀昭, 園田顕三, 和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 卵巣癌腹膜播種に対する Tat ペプチドをベクターとしたカルポニン h1 遺伝子治療の試み (2012)
  • 著者名/発表者名: 山根敬子, 小野山一郎, 八木裕史, 北出尚子, 園田顕三, 小林裕明, 和気徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 3mm以内の頸部間質浸潤に留まる子宮頸部腺癌 Ib1 期の術式は単純子宮全摘出術で十分か (2012)
  • 著者名/発表者名: 矢幡秀昭, 麻生佳愛, 八木裕史, 井上貴史, 兼城英輔, 河野善明, 奥川馨, 園田顕三, 加来恒壽, 小林裕明, 和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 癌の浸潤、転移におけるCXCR4/Ga13/Rhoシグナル経路の役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 八木裕史、園田顕三、小林裕明、和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 難治性膀胱腟瘻に対する腹式修復時の介在組織として腹直筋弁を利用した一例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小林裕明、八木裕史、井上貴史、河野善明、兼城英輔、奥川馨、矢幡秀昭、園田顕三、和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 卵巣癌腹膜播種に対するTatペプチドをベクターとしたカルポニンh1遺伝子治療の試み (2012)
  • 著者名/発表者名: 山根敬子、小野山一郎、八木裕史、北出尚子、園田顕三、小林裕明、和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 3mm以内の頸部間質浸潤に留まる子宮頸部腺癌Ib1期の術式は単純子宮全摘出術で十分か (2012)
  • 著者名/発表者名: 矢幡秀昭、麻生佳愛、八木裕史、井上貴史、兼城英輔、河野善明、奥川馨、園田顕三、加来恒壽、小林裕明、和氣徳夫
  • 学会等名: 日本産科婦人科学会 第64回学術講演会
  • 発表場所: 神戸市