研究実績の概要 |
本研究は治療に難渋する頭頸部領域の重複癌について、酸化ストレスの関与を病理組織学的レベルから分子生物学的レベルで解析し、 酸化ストレスをターゲットにした頭頸部重複癌治療/予防への臨床応用を展開するための研究基盤を確立することが目的である。 過去2年の研究実績として、 1.頭頚部領域の酸化ストレスの発現の解析のため、動注化学療法を行った症例についてHIF-1,p53,p16を解析した。 2.以前解析した上咽頭癌症例において8-ニトログアニンの発現解析を行い、他の酸化ストレスマーカーとの関連を解析した。3.重複癌の代表切片を用いたHIF-1、8-OHdG発現の解析を行った。4.パラフィン包埋標本およびフローズン標本を用いたcDNAの作成を行った。最終年度の研究実績として、作成したcDNAを用いて酸化ストレス関連因子の遺伝子解析を行い、過去に行ったHIF-1、8-OHdG発現との相関について解析した。
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