研究課題
若手研究(B)
神経保護作用の明らかになったVCP ATPase阻害剤が、網膜色素変性の新たな治療法となるか検討した。網膜色素変性モデルであるrd10マウス、および変異ロドプシントランスジェニックウサギにおいて、薬剤投与群では、網膜厚が有意に大きく、網膜電図の振幅も大きかった。遅発性の網膜色素変性モデルマウスであるrd12において、発症後である12カ月齢から薬剤投与を行っても、同様に網膜厚が厚く、網膜電図振幅も大きかった。以上より、新規VCP ATPase阻害剤は、網膜色素変性モデル動物において、形態・機能の両面から、視細胞保護作用があることが明らかになった。新たな神経保護治療法となる可能性がある。
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