研究課題
若手研究(B)
摘出IOL表面への細胞付着は、年代ごとの検討では、以前の摘出IOLと比較して少なくなっている傾向があった。しかし、眼内炎が原因で多数の細胞が付着し、視力低下を引き起こすような特殊な例もあった。摘出IOLの摘出理由は脱臼・偏位の症例が多いが、水晶体嚢の収縮に伴い、嚢内に固定されているIOLの支持部が捻れ変形を起こし、脱臼に至った症例も認めた。光触媒表面処理に関しては、ペルオキソチタン酸ゾル水溶液又は酸化チタン+銅のハイブリットの製品を用いてコーティングした培養シャーレとIOLを作成する予定であり、それぞれ、培養豚水晶体上皮細胞による培養実験、家兎眼内への移植実験を近日中に施行する計画である。