研究課題
若手研究(B)
転写因子NF-E2-related factor 2 (Nrf2)は、酸化ストレス防御酵素群の遺伝子発現をオンにして、酸化ストレスに対する生体防御応答を活性化する。Nrf2ノックアウトマウスでは網膜血管炎症が増大しており、Nrf2は網膜血管炎症を抑制することが示された。糖尿病網膜症や加齢黄斑変性ではともに酸化ストレスと網膜血管炎症が病態形成に重要である。最近、抗VEGF製剤が網膜血管や新生血管からの浮腫や出血の抑制のために硝子体内投与という方法で臨床応用されたが、その効果は十分でない。Nrf2の制御はこれらの疾患の新たなストラテジーとなる可能性があり、臨床応用に向けさらなる検討が必要である
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内分泌・糖尿病 ・ 代謝内科
巻: 第36巻第4号 ページ: 276-271