研究課題
若手研究(B)
前胸部は、ケロイドの好発部位の一つである。今回、12体の前胸部モデルを作製し、有限要素法を用いたコンピュータシミュレーションを行った。モデルは、皮膚と軟部組織、骨から成っており、そこに3種類の形をしたケロイドを作製した。一つは円形のケロイドで、もう一つは横向きのケロイド、さらには縦向きのケロイドである。胸郭に呼吸運動を擬した負荷を加えたところ、横方向のケロイドで最も大きな負荷が生じており、この方向の創が好ましくないことが示唆された。また、周囲に生じる応力も、通常ケロイドが悪化し拡大する方向と完全に一致しており、前胸部ケロイドの発生と悪化に関する力学的要因が明らかとなった。
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