研究課題
若手研究(B)
T-box転写因子であるBrachyuryが発生過程における転写制御因子に関与することが明らかになりつつある。本研究ではマウス唾液腺発生におけるBrachyuryの役割について検討した。胎生期マウス顎下腺において発生初期に限局してBrachyury遺伝子の発現増加を認めた。siRNAを用いたノックダウンではcleft形成や分枝形成が抑制された。また、Brachyuryはcleft形成に関与するfibronectin、Btbd7の発現も制御していた。さらに、幹細胞に関わるSox2の発現も制御していたことから、Brachyuryがマウス唾液腺発生において中心的な役割を果たしてる可能性が示唆された。