歯科補綴物の一つであるメタルフレームの作製方法には様々な問題が存在する。例えば、鋳造法であれば表面酸化や内部欠陥の問題が挙げられる。そこで本研究では、それらの諸問題を解決するために水素処理(水素吸蔵-溶体化・マルテンサイト化-熱間圧延-脱水素)によって結晶粒を微細組織化した微細粒Ti-6Al-4V合金を用いた超塑性加工法を提案し、メタルフレームの試作を行った。その結果、適切な温度及び加工圧力、保持時間を与えることで、メタルフレームの輪郭を形成させることができ、超塑性加工法によるメタルフレームの作製が可能であることを示すことができた。
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