研究課題
若手研究(B)
われわれはまず、口腔癌症例の組織を用いてMUC1ムチンの発現を検索し、MUC1の過剰発現は、口腔扁平上皮癌の予後予測因子であることを明らかにした。 次に細胞株や切除組織を用いて、MUC1のスプライシングバリアントに対し個別の検討を開始した。その結果、それぞれの細胞株や症例により、発現バリアントの種類およびその比率は大きな相違があることが明らかになった。今後は症例数を増やしたのち統計解析を行い、口腔癌の予後不良因子である膜型ムチンの選択的スプライシングバリアントのうち、予後に関連し治療の標的となりうるものを見いだしていく予定である。