配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
研究概要 |
本研究の目的は、遺伝子組み換え技術で合成したエナメルタンパクと人口体液をエナメル質初期齲蝕に作用させることにより、生理的条件下で非侵襲的にエナメル質を再生させる治療法の開発である。 本研究では、大腸菌の遺伝子組み換えによって回収した豚降るレングスアメロジェニン(rP172)および豚MMP20(rpMMP20)を人口体液中で抜去歯のエネメル質表面に作用させ、人工エナメル質を合成する。また、抜去歯表面を乳酸で脱灰させて作成した人工初期齲蝕を同様に処理し、エナメル質再生を試みる。その際、複数の生理的濃度の人工体液を用いて、最適なミネラル供給源組成を評価する。合成(再生)エナメル質はその化学的および物理的特性を天然歯エナメル質と比較する。 ①Moradian-Oldakら(Biomaterials 30:478-483,2009)の方法を用いて大腸菌に同研究グループから供与されたプラスミドを遺伝子導入し、rP172,rP172,rpMMP20を発現させ、これを回収する。②抜去歯のエナメル質表面およびエナメル質表面およびエナメル質と同等の密度の焼結ハイドロキシアパタイトに、人口体液中でそれぞれの表面に人工エナメル質を合成する。rP172,rpMMP20の濃度およびフッ素などの石灰化因子、人工体液の処方はいくつか検討する予定である。③合成した人工エナメルの物理化学的特性をレーザーラマン分光法およびナノインデンテーションで分析する。ミネラル密度、結晶性およびアパタイトとエナメルタンパクの化学結合を、それぞれ評価することが可能である。
|