研究課題/領域番号 |
24792361
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中道 由香 昭和大学, 歯学部, 助教 (90585621)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嚥下障害 / 頸部聴診 / 嚥下音 / 音響分析 / 嚥下時産生音 |
研究成果の概要 |
本研究ではVF検査時に記録した嚥下時産生音のうち嚥下前後の意識下呼気音を対象として音響学的分析を行い、嚥下障害の客観的な判定方法ならびに判定基準の確立を目指した。VF画像・嚥下時産生音同時記録システムを用いてVF検査を施行し、VF画像と同時に記録された嚥下前後に産生された呼気音を対象としてFFT分析を行った。喉頭侵入・誤嚥を認めなかったSafe群、喉頭侵入を認めたPen群、誤嚥を認めたAsp群の3群に群分けし、これら3群の嚥下前後における意識下呼気音のAD値について統計解析を行った。その結果、分析した全ての時間窓長においてPen群とAsp群と比較し、Safe群では有意にAD値が低い値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会を迎え、摂食嚥下障害患者に対する医療介入は多様化ならびに多職化し、今や多職種チームアプローチに加え、相互乗り入れチームアプローチが 必須のものとなっている。しかしながら、すべての医療従事者があらゆる嚥下障害患者に対して診断ができる非侵襲的なスクリーニング法の普遍的判定基準はいまだ整備されていない。頸部聴診法は障害を直視できる嚥下造影検査にとって代わる診断法ではないが、嚥下障害のスクリーニング法として高い利用価値がある。さらに今後の展開として、嚥下音と呼吸音の音響特性を評価することにより頸部聴診法を応用した嚥下障害の客観的評価法を確立することが期待される。
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