本研究は、看護系大学に勤務する新人教員が実習指導において直面する困難とそれに対する対処方法を把握し、新人教員に対する実習指導支援プログラムを検討することを目的とした。 まず新人教員であった自己の指導記録を分析して困難の内容・対処方法を明らかにした後、看護系大学の若手教員10名に対するフォーカス・グループ・インタビューを実施した。その結果、新人教員は実習指導方法がわからずに混乱しており、上司や同僚など身近な支援の獲得状況にもばらつきがあった。これらの結果を基に、新人教員の教育者としての知識・技術向上につながる組織的取組みの内容について検討した。
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