転倒リスク場面における看護師の視覚情報の取り込みとアセスメントの関連について明らかにすることを目的とした。新人および熟練看護師各15名に,転倒リスク場面を提示し,眼球運動を測定し,観察意図等を面接した.想定されるアセスメントとそれに対応する重要注視部位エリアを設定した.注視部位エリアと,重要注視部位エリアとの一致の有無,アセスメント内容と想定アセスメントとの一致の有無で4群に分類した.新人では,重要注視部位エリアを注視せず,想定アセスメントと一致しない例が多かった.一方熟練では,重要注視部位エリアを全て注視していないにもかかわらず想定アセスメントと一致したアセスメントを行っていた例が多かった.
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