平成24年度は、終末期がん患者の輸液療法に関する医療・看護の文献検討を行った。結果、身体症状や評価に関するものがほとんどであった。平成25年度は、A県内の看護師(346名)を対象とした実態調査を行った。主に投与される輸液量が1,000ml未満である割合は、緩和ケア病棟91.2%、呼吸器64.3%~血液25.0%であった。また、一般病棟看護師は、終末期におこる栄養学的変化、また予後との関連等について認識・意識が低く、ガイドラインの内容を十分に理解しているとは言いがたい。今後、積極的な栄養サポートチームの介入や教育活動、看護師の心理的側面、生活面、倫理的問題への意識を高めていくことが示唆された。
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