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小児がん患児の死を医療者はどう扱うのか~亡くなった患児の闘病仲間への関わり~

研究課題

研究課題/領域番号 24792524
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生涯発達看護学
研究機関中部大学

研究代表者

畑中 めぐみ  中部大学, 看護実習センター, 助教 (90600875)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード小児がん / グリーフケア / 友達の死 / 闘病仲間の死 / 小児看護 / 死別 / 子ども
研究実績の概要

今年度は、医師のインタビュー調査を中心に行った。対象となった医師は4名であった。医師は、自らが必要だと判断した場合には、患児に友達の死を伝えていた。その際の判断基準としては、子ども同士の関係性の深さ、患児の病状の安定度、患児の年齢、亡くなった子どもと患児の主治医が自分であるか、などがあった。一方不要だと判断した理由には、医師が友達の死を患児に伝えることに嫌悪感を感じたり、個人情報保護の観点から伝えることがはばかられる感覚があること、年齢が小さく伝える必要性が低いと感じること、さらに子どもが知りたいと思っても母親が伝えないでほしいと依頼されたことが挙げられた。
看護師と医師のインタビュー調査を通じて、看護師と医師の持つ友達の死を患児に伝えることへの考えの類似点と相違点が明らかになった。まず類似点は、どちらも子ども同士の関係性の深さや患児の年齢を考慮している点であった。相違点は、医師は伝えるかどうかについて他の医療職者に相談していなかったが、看護師はチームで伝えることの妥当性や伝え方を検討していることが今回の研究対象からの聞き取りで明らかになった。
現在のところ、個々の医師や看護師が問題意識や必要性を感じることが友達の死を伝えるスタートになっており、病棟で子どもが亡くなっても、チーム全体で遺された患児へのケアの必要性の判断を共有する段階には至っていない、ということがいえる。
今後は、友達の死を経験した患児や家族の経験の聞き取りをし、当事者が必要とする支援と医療スタッフの考えのずれを明らかにし、双方に必要な支援を検討する必要があると思われる。

報告書

(4件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 2013 実施状況報告書
  • 2012 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 入院中に子どもたちが体験する闘病仲間の死とは 入院中に闘病仲間を亡くした子どもの気持ち2015

    • 著者名/発表者名
      畑中 めぐみ
    • 学会等名
      小児看護学会第25回学術集会
    • 発表場所
      東京ベイ幕張ホール(千葉県、千葉市)
    • 年月日
      2015-07-25
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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