• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

特別養護老人ホームにおける終末期ケアの質向上のための教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24792555
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 地域・老年看護学
研究機関広島大学

研究代表者

那須 佳津美  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (80581701)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード特別養護老人ホーム / 看取り / エンド・オブ・ライフ・ケア / 経験 / 家族 / 介護職員
研究概要

特別養護老人ホーム3施設で、2か月以上1年以内に死亡した入居者11名を看取った家族15名を対象にインタビュー調査を行った。面接内容をColaizziの現象学的分析方法を用いて質的帰納的に分析した。分析の結果、特別養護老人ホームで入居者を看取る家族の経験として、「入居者との絆の実感」「入居者のために自分にできるケアの模索」「職員や同室者との折り合い」「医療処置と看取りの場の選択における葛藤」「大切な人を失っていくことへの対処」「入居者の人生と看取りの意味づけ」の6つのテーマが導かれた。看護職は、入居者を看取る家族の模索や葛藤を理解し、家族が入居者の人生や看取りをより満足感をもって振り返ることができるよう支援することの重要性が示唆された。
また、同施設で入居者を看取った経験のある職員ら(看護職、介護職、相談員)へのインタビュー調査を行った。うち、介護福祉士7名への面接内容を分析した結果、「小さな変化から終末期を予測し、覚悟を決める」「入居者の意思が分からず、ケアに確信が持てない」「生活の視点から多職種と協働する」「長い間ケアした入居者を奪われる」「家族が悔いなく看取れるよう見守る」「最後まで介護職として入居者に寄り添う」「入居者の死を受け止め、ケアを振り返る」「自らの死生観と職業意識を揺さぶられる」「入居者・家族への日々のケアを大切に思う」の9つのテーマが導かれた。入居者の生活を支え、その死を看取る介護職員への支援、看護と介護の連携のあり方への示唆が得られた。
さらに、米国の高齢者のへのエンド・オブ・ライフ・ケアの教育プログラムへの参加と、米国の高齢者施設での終末期ケアに関する情報収集を行った。看護職には、質の高い知識・技術とコミュニケーション能力、高い倫理観が求めれており、上記の研究成果を踏まえた教育プログラムの開発が必要である。

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 特別養護老人ホームで入所者を看取る介護職員の経験2013

    • 著者名/発表者名
      那須佳津美
    • 学会等名
      日本老年看護学会第18回学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Family caregivers' experiences with frail older adults living and dying in nursing homes2013

    • 著者名/発表者名
      Katsumi Nasu, Hiroki Fukahori, Megumi Shimo
    • 学会等名
      The 20th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatrics
    • 発表場所
      Seoul, Korea
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 特別養護老人ホームで入所者を看取る介護職員の経験2013

    • 著者名/発表者名
      那須佳津美
    • 学会等名
      日本老年看護学会第18回学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 関連する報告書
      2012 実施状況報告書
  • [学会発表] Family caregivers' experiences with frail older adults living and dying in nursing homes2013

    • 著者名/発表者名
      Katsumi Nasu, Hiroki Fukahori, Megumi Shimo
    • 学会等名
      The 20th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatrics
    • 発表場所
      Seoul,Korea
    • 関連する報告書
      2012 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi