境界性パーソナリティ障害患者8名に半構造化面接を行い感情が揺れ動いた体験を明らかにした。 【存在意義を疑う心】、【引き寄せられる自己否定的認知】、【自分を圧倒する感情】、【生きるための孤独な闘い】、【自分や他者を愛する心】、【今ある自分を肯定する】、【自分が主体となって生きる】の7カテゴリが見られた。 他者から問題とされる行動は、患者にとっては【生きるための孤独な闘い】で、その行動の背景に【存在意義を疑う心】や【引き寄せられる自己否定的認知】、【自分を圧倒する感情】の存在が示唆された。【自分や他者を愛する心】、【今ある自分を肯定する】、【自分が主体となって生きる】等患者の変化の可能性も示唆された。
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