研究概要 |
高齢者の尿意の訴え方と援助方法の実態,尿意の訴えの有無に関連する要因を明らかにし,尿意を訴える能力に応じた援助方法を検討した.対象者は介護施設に入所する17名で,排尿援助場面での尿意の訴え方で「自発的に訴える」3名,「援助者が確認すると訴える」7名,「援助者が確認しても訴えない」7名に分類された.援助者の確認に対して尿意の訴えの有無に関連する要因を分析した結果,言語障害の有無,認知機能,ADL,援助方法には関連がなく,意欲に有意差が認められた.また,尿意の訴えの有無には「トイレの認知」が影響していた.尿意の訴えを促すためには排尿援助のみならず生活意欲を高める援助が必要であることが示唆された.
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