研究課題/領域番号 |
24810016
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 友美 京都大学, 東南アジア研究所, その他 (00637077)
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研究期間 (年度) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フィールド栄養学 / 地域間比較研究 / 公衆衛生学 / 文化人類学 |
研究概要 |
2013年3月に、インドネシア・パプア州に暮らす高齢者を対象に、「フィールド栄養学」調査を実施した。この調査には、既存の栄養学的アセスメント法に、独自のFDSK-11【食事の質の調査】を加え、さらに包括的な地域の環境・文化的背景をふまえた「複合型調査モデル」を適用した。 2012年2-3月の予備調査から、地理的・政治的な背景から外部との接触が少なく、伝統的な生活が維持されてきたインドネシア・パプア州においても、近年では急激な食事の変化が起こっており、高齢者の健康状態に多大な影響を与えていることを明らかにしていた。特に、パプア州の沿岸部・バデでは、「サゴヤシからコメへ」という主食の大転換が起こっており、健康に対する基礎知識のない現地高齢者が、米のみを多量摂取することで糖尿病を発症し、偏った食事の摂取により貧血になっている例がみられるなど、深刻な問題が起きていた。この調査データをもとに分析を行い、「開発途上地域における糖尿病にみる健康教育の重要性-インドネシア・パプア州の症例より」(ヒマラヤ学誌2013)に報告している。 2013年のフィールド調査では、糖尿病患者宅への1年後のフォローアップを行った。食事が極端に偏っていた症例について、栄養指導により2013年3月の調査時で糖尿病に改善が見られていた。その他の糖尿病の背景についても、栄養アセスメントに加えて地域の環境・文化的背景をふまえた「複合型調査モデル」を用いたことにより、糖尿病の発生の背景に、「健康教育の不足」、「経済的貧困による炭水化物への摂取の偏り」、「移住民の食生活の変化」、「移住民の裕福層」という多様な背景因子があることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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