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ソ連における歴史認識と政治

研究課題

研究課題/領域番号 24820003
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関北海道大学

研究代表者

立石 洋子  北海道大学, スラブ研究センター, その他 (00633504)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2013年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードソ連 / ロシア / 史学史 / 歴史認識
研究概要

フルシチョフ期のソ連における自国史像の変遷を分析課題とした。なかでも歴史家の関心を集めた1)北カフカース史の描写をめぐる議論と、2)歴史家の論争の中心となった学術誌『歴史の諸問題』誌の活動を中心に検討を進めた。
1)に関する研究成果
まず、同時期の政治改革の過程では共産党史だけでなく自国史の解釈も大きな論争点となったこと、特に北カフカースを中心とする非ロシア人地域の歴史とロシア史との関係が歴史家の議論を集めたことを明らかにした。そのうえで、19世紀の北カフカースで起こった対ロシア蜂起であるシャミーリの反乱について、1953年のアゼルバイジャン共産党第一書記バギーロフの逮捕が歴史家の論争の始まりの契機となったこと、また1957年のチェチェン・イングーシ自治共和国の再建が、この史実に対する公式見解の方向性を決定づける重要な要因となったことを明らかにした。
2)に関する研究成果
『歴史の諸問題』誌の活動を、1953年に編集長となった歴史家パンクラ―トヴァの活動を中心に分析した。まず、1953年の編集部の改組が科学アカデミーの決定に基づくものであったことを指摘し、そのうえで同誌編集部が、読者会議の開催や討論用論文の掲載を通じて歴史家と社会の論争を促していった過程を分析した。
これに加えて、共産党中央委員であり、最高会議代議員でもあったパンクラートヴァのもとには、スターリン時代に政治的抑圧を受けた多数の知識人の名誉回復と釈放を求める市民からの訴えが多数寄せられていたことを明らかにした。さらに、社会に対して公的歴史像の変遷を説明する役割を担った彼女が、スターリン期の歴史学の役割に対する社会からの批判と、政治指導部に対する市民の批判の高まりを警戒した党指導部による統制の狭間で苦悩するさまを跡付け、従来の研究が着目してこなかったソヴィエト体制下の知識人の一側面を指摘した。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Rewriting "The history on the USSR" during the Khrushchev period

    • 著者名/発表者名
      Tateishi Yoko
    • 学会等名
      Fourth East Asian Conference on Slavic and Eurasian Studies
    • 発表場所
      Azad Bhavan, Maulana Abul Kalam Azad Institute of Asian Studies, India
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Rewriting the history of the USSR during the Khrushchev period

    • 著者名/発表者名
      Tateishi Yoko
    • 学会等名
      BASEES / ICCEES European Congress 2013
    • 発表場所
      Fitzwilliam college, Cambridge, UK
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [図書] 新史料で読むロシア史2013

    • 著者名/発表者名
      立石洋子
    • 出版者
      山川出版社
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2012-11-27   更新日: 2019-07-29  

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