研究課題/領域番号 |
24820067
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
今井 澄子 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (20636302)
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研究期間 (年度) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 美術史 / フランドル / ブルゴーニュ / 祈祷者 / ネーデルラント / パトロネージ / フィリップ・ル・ボン / ニコラ・ロラン / タペストリー / 肖像 |
研究概要 |
本研究では、初期フランドル絵画に描かれた祈祷者像の「モデル(模範)」を探究するために、当時この地を支配したブルゴーニュ公の祈祷者像と肖像を包括的に調査した。それにより、三代目ブルゴーニュ公フィリップ・ル・ボンの祈祷者像に、敬虔な信仰心と自身を称揚する表現が共存するばかりでなく、敬虔さと自己称揚の均衡をとろうと配慮する傾向がうかがえることが明らかとなった。また、初期フランドル絵画の注文主でありフィリップ・ル・ボンに仕えたニコラ・ロランの祈祷者像の分析からは、ロランがフィリップの祈祷者表現を踏まえ、抑制的な表現も取り入れつつ、自己を称揚する祈祷者像を表わしたことが示された。
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