研究課題/領域番号 |
24830046
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 国立民族学博物館 (2013-2014) 京都大学 (2012) |
研究代表者 |
松井 智子 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (90632498)
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研究期間 (年度) |
2012-08-31 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 女性移民 / 人身売買 / 人身取引 / 被害者支援運動 / タイ |
研究実績の概要 |
本研究は、女性移民および人身売買被害者に関する言説を、国際レベル/送り出し国内レベル/支援運動の現場レベルに区分して分析した上で、それらの言説と女性移民および人身売買被害当事者の多元的なリアリティとの関係性を明らかにすることを目的としていた。 今年度は、女性移民・人身売買被害者支援運動の多元的リアリティに関する調査研究を行った。前年度に行った資料収集・分析を踏まえ、支援運動のモデルとして「国際ネットワーク連携モデル」および「コミュニティ・ノーマライゼーションモデル」を設定し、具体的に二つのグループについて検討した。 前者として取り上げたグループは、日本の市民団体や国際NGOと連携し、国境を越えた支援活動を展開してきたグループである。支援スタッフに加え、帰郷した当事者がメンバーとして活動し、相互支援活動等を行ってきた。このグループでは、当事者の経験が「被害経験」として再構築されることによって支援の対象とされる一方で、当事者間の交流の結果、支援運動を相対化する視点を得たり、「被害経験」とは異なる語りが展開するなど、「支援者-被支援者」関係が固定化せず、揺らいでいることがうかがわれた。 後者として取り上げたグループは、代表者や事務所を持たず、問題が生じたときに対応する形をとっており、地域コミュニティに溶け込む形で活動してきたグループである。このグループにおいては、コミュニティで共有されているコンテクストから外れる体験は語られにくい側面があり、活動過程における「支援者-被支援者」という関係と地域コミュニティ内部の上下関係が連関していることが推察された。 本研究の目的を達成するには、これらのグループについてさらなる調査を行った上で、前年度の資料調査の成果と総合して考察する必要があったが、研究代表者の一身上の都合により、研究継続が困難となったため、やむを得ず補助事業の廃止申請を行うに至った。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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