研究協力者 |
松浦 成昭 大阪大学, 大学院医学系研究科 医療経済 経営学寄付講座, 特任教授 (70190402)
濱田 吉之輔 大阪大学, 大学院医学系研究科 医療経済経営学寄付講座, 特任准教授 (10362683)
河上 哲 近畿大学, 経済学部, 准教授 (60402674)
山田 恵里 近畿大学, 総合社会学部, 特任講師 (30706742)
|
研究概要 |
本研究では, わが国で激化している医療施設間競争が, 医療施設の均衡立地と社会的厚生水準にどのように影響するか, 出来高払い制度と包括払い制度の2制度間で比較分析を行った. 主結果として以下が主張できる. 1.出来高払い制度は包括払い制度と比較して, 診療所の集中立地を生む傾向がある. 2.包括払い制度の下では, 医療サービス需要の地域的差異に応じた診療報酬格差を設定しても, 過疎地に診療所を誘致することは難しい. 3.出来高払い制度の下で, 医療サービス需要の地域的差異に応じた診療報酬格差を設定しても, その格差は最低でも1.8倍に設定しなければ, 医療過疎地に診療所を誘致することは難しい.
|